車を運転しながら思い出したことがある。
私の父は嬉しいことを黙っていられない人で、母や私の誕生日にプレゼントを用意してくれるのだけれどいつも準備するのが早すぎて楽しみな気持ちを我慢することができず、誕生日になる前に「もう我慢できひんわ~。」と笑いながらプレゼントをくれた。
渡す方がわくわくしてしまったんだろうなと思うと日にち関係なく嬉しかった。
二十歳の誕生日にカメラをプレゼントしてもらった。
その日私は大学でたまたま友達と空を眺めていたら虹が見えた日だった。
帰ってからそのことを父と母に話すとどうやら父もその日虹を見たらしく、綺麗だったのでカメラをプレゼントしたらそんな瞬間を残しておけるなと思い、私へのプレゼントをカメラに決めたと言っていた。
母は横でいつの間に買ったん~と笑っていた。
高価なプレゼントに驚き、なんかロマンチックな事しはるな~と少し照れたけど父の気持ちが嬉しかった。
これからも大切な瞬間を撮っていきたいなと思う。
もうすぐそんな父の誕生日。
今からケーキ食べよ~と楽しみにしている母。
おいしいケーキを買って帰ろう。
写真も撮ろうかな~。
圭子
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